新築を建てたのに収納が少ない家で後悔している、あるいは賃貸や分譲の住まいで収納スペースに悩んでいませんか。特にリビングに収納がないと、物が片付かずにストレスを感じることもあるでしょう。
実は、新築の収納に関する後悔は「少なさ」だけではありません。逆に、新築で収納が多すぎたためにデッドスペースが生まれたり、収納が多すぎる家がかえって物で溢れたりするケースもあります。
収納が多い家のデメリットを知ることは、今の住まいを見直すチャンスです。収納が少ない家のメリットを活かしつつ、日々の工夫や収納方法を見直すことで、快適な空間は作れます。
この記事では、収納が少ない家の後悔を解消するための具体的なアイデアから、最終手段としてのトランクルーム活用まで、幅広く解説します。
- 収納が少ない家の具体的な後悔ポイント
- 収納が少ないことの意外なメリット
- 収納が多すぎる家のデメリットと失敗例
- 後悔を解消する収納の工夫とトランクルーム活用法
収納が少ない家の後悔は思考で変わる

- 新築の収納で後悔する理由
- リビングに収納がない時の不便さ
- 賃貸と分譲の収納の違い
- 収納が少ない家のメリットとは
- 知っておきたい収納が多い家のデメリット
- 収納多すぎる家が片付かない理由
- 新築で収納が多すぎた失敗例
新築の収納で後悔する理由

新築住宅で収納に関して後悔する主な理由は、図面上の広さと実際の有効スペースとのギャップ、そして収納の「質」を見落としてしまう点にあります。
多くの人が延床面積やLDKの畳数といった全体の数字に注目しがちですが、生活動線や家具の配置を具体的にシミュレーションできていないことが失敗につながります。
例えば、LDKが18畳と記載されていても、通路部分やキッチンスペースを除いた、実際にくつろいだり食事をしたりできる有効なスペースが予想より狭い、といったケースです。
また、「収納は大きい方が良い」と思い込み、奥行きが深すぎる収納(例:奥行き90cmのクローゼット)を作ってしまうことも、よくある後悔のパターンです。結果として奥の物が取り出しにくく、手前半分しか活用できないデッドスペースを生んでしまいます。
工務店や設計士とのコミュニケーション不足や、図面確認の苦手意識から詳細な確認を怠ってしまうことも、後悔を生む一因と考えられます。
リビングに収納がない時の不便さ

リビングに収納がない最大の不便さは、家族が日常的に使う物が片付かず、生活空間に物が溢れてしまう点にあります。
リビングは家族全員が最も長く過ごす場所であり、ティッシュペーパーのストック、文房具、書類、子どものおもちゃ、リモコン類など、多種多様な物が集まりやすい空間です。これらの定位置が決まっていないと、使った物が出しっぱなしになりがちです。
収納スペースが不足すると、必要な物をすぐに取り出せず、その都度他の部屋に取りに行く手間が発生します。また、急な来客時に慌てて物を隠す場所がなく、散らかった印象を与えてしまうこともストレスの原因となります。
オープン棚のような「見せる収納」で対応しようとしても、センス良くまとめるのは難しく、かえって雑然とした雰囲気になりやすいという問題もあります。結果として、リビングが本来のくつろぎの場でなくなり、狭く感じてしまうことが、後悔につながる大きな要因です。
賃貸と分譲の収納の違い
賃貸住宅と分譲マンション(持ち家)の収納における最も大きな違いは、「収納の増設や変更の自由度」にあります。
賃貸住宅の場合、備え付けのクローゼットや押入れが基本的な収納スペースです。壁に穴を開けるようなリフォームや、大掛かりな造作棚の設置は原則としてできません。そのため、既存のスペースをいかに工夫して使うかが鍵となります。突っ張り棒や置き家具を駆使して、デッドスペースを減らす努力が求められます。
一方で、分譲マンション(持ち家)であれば、リフォームによって壁面収納を設置したり、ウォークインクローゼットを新設したりと、ライフスタイルに合わせて収納自体を作り変えることが可能です。ただし、リフォームには当然ながらコストがかかります。
どちらの場合も、限られた空間を最大限に活かすという点では共通しており、デッドスペースの活用や収納アイテムの選び方が快適さを左右します。
収納が少ない家のメリットとは

収納が少ない家には、一見デメリットばかりに思えますが、「物が溜まらない」「掃除がしやすい」「生活空間が広くなる」といった明確なメリットが存在します。
収納スペースが限られていると、必然的に「本当に必要な物」だけを厳選するようになります。新しい物を購入する際も、収納場所を考えるため、衝動買いが減る傾向があります。これにより、不要な物を溜め込むことがなくなり、持ち物を常に把握しやすい状態が保てます。
物が少ないため、日々の片付けや掃除の手間が格段に減ります。床に物が置かれなくなるため、掃除機もかけやすくなるでしょう。
また、収納家具を置く必要が最小限になるため、その分、居住スペースや子どもの遊び場として空間を広く使えるようになります。収納が少ないことは、強制的に「持たない暮らし」を実践するきっかけとなり、結果としてシンプルで快適な生活につながる可能性があるのです。
知っておきたい収納が多い家のデメリット
収納が多い家は便利に見えますが、「物が増えやすくなる」「居住スペースが圧迫される」「デッドスペースが生まれやすい」といったデメリットがあります。
「まだ入るから」という心理が働き、不要な物でも「いつか使うかもしれない」と安易に溜め込んでしまいがちです。収納スペースを確保するために、本来なら居住空間として使えたはずの面積が犠牲になっているケースも少なくありません。
特に、奥行きが深すぎる収納や、高すぎて手が届かない天袋などは、注意が必要です。一度物を入れると取り出すのが億劫になり、何が入っているか分からない「ブラックボックス」化しやすいです。
このように、収納が多いことがかえって片付けを複雑にし、物の管理の手間を増やす原因にもなり得ます。
収納が多すぎる家が片付かない理由

収納が多すぎる家が片付かない主な理由は、収納の「量」に安心してしまい、物の「定位置」や「動線」が考慮されていないからです。
収納スペースが豊富にあると、使う場所としまう場所が離れていても「とりあえず」で空いている場所に収納してしまいがちです。これにより、物が出しっぱなしになったり、どこにしまったか忘れたりすることが増えます。
前述の通り、奥行きが深すぎるクローゼットやパントリーは、使い勝手が悪く、手前の物しか使わなくなり、奥はデッドスペースと化します。また、収納が多いことで物の総量が増えすぎ、管理が追いつかなくなることも原因です。
収納は単に多ければ良いというわけではなく、生活動線に沿った「使いやすい場所」に「適切な量」があることが、片付く家には不可欠です。
新築で収納が多すぎた失敗例
新築で収納を多くしすぎた結果、居住空間を圧迫してしまったという失敗例は少なくありません。これは、収納スペースの確保を優先するあまり、リビングや子ども部屋など、人が実際に過ごす空間の有効面積を削ってしまうために起こります。
実際にあったケースとして、延床面積は36坪と十分にあるにもかかわらず、奥行き90cmの押し入れサイズのクローゼットや、奥行き60cmのパントリーなどを各所に作りすぎた、というものがあります。その結果、リビングダイニングの有効スペースが12畳程度になり、家族がくつろぐ空間が窮屈になってしまいました。
子ども部屋も同様に、図面では6畳あっても、大きすぎる収納のせいで家具を置ける実質的な広さが4.5畳しかない、といった事態も招きがちです。良かれと思って増やした収納が、生活の快適さを損なう原因となってしまいます。
収納が少ない家の後悔を解決する工夫
- 今すぐできる収納のアイデア
- 空間を活かす収納の工夫
- トランクルーム活用術
- 収納が少ない家の後悔は工夫しだいで解決できる
- 今すぐできる収納のアイデア

収納が少ない家でも、家具の選び方やデッドスペースの活用によって、収納力を向上させることは可能です。既存のスペースをいかに効率よく使うか、また、一つの家具に複数の機能を持たせることがポイントになります。
収納付き家具を選ぶ
ベッド下収納付きのフレームや、収納を兼ねたオットマン(足置き)、座面の下が収納スペースになっているソファなどを選ぶことで、居住スペースを圧迫せずに新たな収納を確保できます。リビングでは、収納力のあるテレビボードを選ぶのもよいでしょう。

「見せる収納」と「隠す収納」の使い分け
すべての物を隠そうとすると、大きな収納家具が必要になります。生活感が出る日用品や細々した物はフタ付きのボックスや引き出しに「隠す収納」をします。一方、お気に入りの雑貨や本、デザインの良い家電などは、オープンラックにあえて「見せる収納」をすることで、メリハリのある空間が作れます。
突っ張り棒の活用
突っ張り棒は、デッドスペース活用の万能アイテムです。クローゼット内の空間を上下に仕切って収納量を増やしたり、洗濯機上のデッドスペースに棚を作ったり、シンク下の空間を仕切ったりと、様々な場所で活躍します。
空間を活かす収納の工夫
収納が少ない場合、床面積(平面)で考えるのではなく、「壁面」や「隙間」といった立体的な空間を意識することが収納の工夫につながります。部屋のデッドスペースは、目線より上や家具の隙間など、意外な場所に存在します。
壁面収納の活用
壁に付けられる家具(ウォールシェルフ)や、天井まで届く本棚、有孔ボード(ペグボード)などを設置することで、床面積を使わずに収納を増やせます。特にリビングや玄関の壁は活用しやすいスペースです。

隙間収納アイテムの導入
冷蔵庫と壁の間、洗濯機と洗面台の間、家具と家具の間など、わずかな隙間に収まるスリムなワゴンやラックを活用します。15cm程度の隙間であっても、調味料や洗剤のストック置き場として有効に機能します。

ベッド下やソファ下の活用
ベッド下やソファ下は、ホコリが溜まりやすい場所ですが、見方を変えれば大きな収納スペースです。キャスター付きの収納ケースや、高さのない薄型のボックスを置くのに最適です。
トランクルーム活用術

家の中の工夫だけではどうしても物が収まらない場合、外部のトランクルームを「第二の押入れ」として活用するのも有効な解決策です。
特に、季節物の衣類(スキーウェアや厚手のコート)、家電(扇風機やヒーター)、アウトドア用品、子どもの作品やアルバムといった思い出の品など、日常的には使わないけれど捨てられない物を預けるのに適しています。
屋内型のトランクルームであれば、空調が管理されている施設も多く、衣類や布団、書籍などの保管にも向いている場合があります。また、引越しサービスと連携して、一時的に荷物を預けながら新居の整理を進めるといった使い方もできます。
ただし、月額の利用料が発生するため、コストと利便性を比較検討することが大切です。預ける物の量やアクセス頻度を考え、自宅近くのサービスや、運搬まで行ってくれるサービスを選ぶとよいでしょう。
収納が少ない家の後悔は工夫しだいで解決できる
収納が少ない家の後悔は、考え方と工夫次第で解決できます。この記事で解説したポイントをまとめます。
- 収納が少ない家の後悔は工夫次第で解消できる
- まずは家にある物の総量を見直し、不要な物を手放すことから始める
- 収納が少ないメリットは物が溜まらないこと
- 掃除がしやすく、居住空間が広くなる利点もある
- 逆に収納が多すぎる家にもデメリットがあることを知る
- 新築で収納を多くしすぎて後悔するケースも存在する
- 奥行きが深すぎる収納はデッドスペースになりやすい
- リビングに収納がない場合はデッドスペースを活用する
- 壁面や隙間を活かした立体的な収納を意識する
- 収納付き家具(ベッドやソファ)を選ぶ
- 「見せる収納」と「隠す収納」を上手に使い分ける
- 賃貸と分譲では収納変更の自由度が異なることを理解する
- 日常的に使わない物はトランクルームの活用も検討する
- トランクルームはコストと利便性を比較して選ぶ
- 家は「器」であり、住みながら工夫していくことが大切

